長野県高校野球OB・OG連盟設立7周年にあたって

 昨年は日本代表がWBCで世界一になり、大谷翔平選手のメジャーでの誰も真似できない

プレーと、ドジャースへの移籍が話題となりました。さらに全国の小学校にサインと「野球しようぜ」のメッセージ付きのグラブがプレゼントされました。子どもたちの野球離れに対する危機感を共有され、大谷選手だからこそできる支援には頭の下がる思いです。この頃、公園でキャッチボールをする親子を見る機会が以前より多くなり、野球関係者の努力が成果となっている、と感じているのは私だけではないと思います。

 

 我々の連盟は2017年に設立してから、おかげさまで7年が経過しました。この間、「子供たちから選び続けられる野球を目指そう」「高校の現役選手を支援しよう」と、次の取り組みを行ってきました。

 まずはマスターズ甲子園大会へのチャレンジ。自分たちが18歳に戻って甲子園での感動を子供たちに伝えようと、加盟校46校、会員合計約3万人で日本一を継続しています。

 我々の取り組みが長野モデルとなって、例えば秋田県が名称をOB・OG連盟とし、長野県

の選抜チームでの出場方式を取り入れて、秋田県・愛知県などはより多くの高校が参加できるよう準備しています。我々に賛同した都道府県が増えてきているのです。

 なお、マスターズ甲子園には6年間で3回出場し、約150名が聖地甲子園を経験。

多くの方が涙を流すほど感動し、その感動を持ち帰り、それぞれの環境の中で子供たちに野球

の魅力を伝えています。

 

 また、昨年はマスターズ甲子園20回記念大会で、日本一を決める試合に向けた、北信

越・東海ブロック大会をセキスイハイム松本スタジアムで開催しました。

2018年からはプロの信濃グランセローズの野球教室を主催。2020年には、現役の夏の甲子園大会中止による独自大会開催にあたり、約3万人のスケールメリットを生かして500万円を高野連に寄付し、その活動が評価されabnスポーツ特別賞を受賞しました。

 

女子野球を広める活動も行っています。2018年には女子選手による第1回少女野球

教室を開催。松本国際や佐久長聖の高校女子硬式野球部創部を支援。2021年に県内初

の「松本市女子野球タウン認定記念高校女子硬式野球松本大会」を主催。昨年、全国の高校女子硬式野球8チームによる第1回松本ローズカップ開催に繋げ、秋の聖地を目指します。

 また、顕著な活動を行っているOB会を「チャレンジ賞」で表彰したり、長野県野球協会

に加盟して、協会とタイアップした活動を推進しています。

 

結びに、全国に誇れる加盟校数で大会運営にご尽力くださっておられます全ての関係者

の皆様と、大会の模様を県民の方々に幅広く伝えていただいている報道機関の皆様に厚く感謝を申し上げす。

 

 

長野県高校野球OB・OG連盟

会長  池口 良明

 

長野県高校野球OB・OG連盟 

会長 池口 良明