長野県高校野球OB・OG連盟設立6周年にあたって

  WBC準決勝の逆転サヨナラゲーム。投げて打って走り、世界の野球を変えている大谷翔平選手が決勝戦の最終回に世界一のマイク・トラウト選手から空振り三振を奪って優勝。こんな劇的な野球のドラマを誰が予想できたのでしょうか。野球は凄い!言葉では言い表せない幕切れで、どれだけ多くの子どもたちに夢を届けたかわかりません。こんなに素晴らしい野球を経験できる子どもたちが激減しているため、何とかしたいと連盟が立ち上がって6月で6周年になります。この間、「子どもたちから選んでもらえる野球」を目指そう、高校の現役選手を支援しようと、多くの取り組みを行ってきました。

 

マスターズ甲子園加盟校が設立3年目で43校に達して日本一。各校の会員を合計すると約3万人で、現在は46校に増え日本一を継続しています。マスターズ甲子園には選抜チームで2回、単独で松商が1回と5年間で3回出場。約150名が聖地甲子園を経験して多くの選手が涙を流し、その感動を持ち帰り子どもたちに野球の魅力を伝えています。

 

2020年の現役の夏の甲子園大会中止による長野県独自大会では、会員数約3万人のスケールメリットを駆使して500万円を寄付し、abnスポーツ特別賞を受賞しました。

2018年には女子選手の指導による第一回少女野球教室を開催。参加した女子中学生が主体となり、次年度に県内で初めて松本国際高校女子硬式野球部が創部され、昨年は2校目の佐久長聖高校の創部を支援しました。2021年には県内初の「松本市女子野球タウン認定記念 高校女子硬式野球松本大会」を主催しています。

 2018年から全国でも珍しい、プロの信濃グランセローズとアマとの協業で、野球教室

を主催し継続。その他、県内各地、特に北信野球の日など子どもたちの野球イベントへの参加や支援も行い、子どもたちから選ばれる野球の魅力を発信しています。

また、現役高校生の強化のために顕著な活動を行っているOB会を、チャレンジ賞として総会で表彰するなど数々の取り組みを行ってきました。

更に、昨年4月、県内のプロ・アマ野球団体の統括組織「長野県野球協会」が設立され、

当連盟も加盟しております。

 

今年のマスターズ甲子園2023は第20回の記念大会のため、昨年の県大会優勝の佐久長聖が北信越・東海ブロック大会に出場します。7月22日・23日にセキスイハイム松本スタジアムで6県の代表が参加して開催され、優勝するとマスターズ甲子園2023に出場が確定し、東日本大会を経て日本一を争うことになりますので期待しています。

結びに、野球界、特に子どもたちの野球離れに危機意識を共有いただき加盟されています会員の皆様に厚く感謝を申し上げるとともに、今後とも皆様のご支援ご協力をお願い致します。

 

 

長野県高校野球OB・OG連盟

会長  池口 良明

 

長野県高校野球OB・OG連盟 

会長 池口 良明