長野県高校野球OB・OG連盟連盟の活動計画

1.目指す方向

①当面は野球界の復活に絞って活動して行くが、将来的にはスポーツ離れを阻止し、スポーツ全般を楽しく経験することにより、地域や企業で求める人材育成につなげ、グローバルに生きる力・市場価値のある人材を育てる。

②野球に限らず、多くのスポーツにチャレンジし、個人の適性や興味により競技を選択し、豊かな大自然の信州で、生涯スポーツに取り組めるインフラ含めた環境づくりを目指す。

また、複数のスポーツに関われるシステムを検討して行く。

③地域に根ざしたスポーツ選手へのキャリア指導や、セカンドキャリア支援を行う。

④全国に先駆け、長野モデルを構築する。

 

2.基本的な考え方

①野球界が今まで勝ち組で普及に努力してこなかったことを反省して、野球関係者が危機感を共有し、まだ野球ファンが多く残っている間に長野県野球界の再構築を推進する。

②行政や経済界などに野球界の現状について理解を求め、地域社会の活性化含め協同事業の推進や、報道機関の協力を得て広報活動を行う。

③県内の野球が強くなることが大前提のため、プロ・アマ関係なく各野球団体と連携し、県内野球のレベルアップ・野球人口の復活・野球ファン増に取り組む。

特に、独立リーグの信濃グランセローズとの関係づくりに努める。

④長野県青少年野球協議会と連携しながら野球の普及を推進して行き、2つの団体の上部団体として、NPOや長野県野球協会(仮称)の設立を早急に検討する。長野県の野球団体がすべて加盟し、野球人口復活のための組織を一本化しないと、他のスポーツに負け将来はない。

⑤サッカーやバスケットボールなどとの差別化(個性)を明確にして推進するが、野球界にメリットのある取り組みは積極的に柔軟に取り入れる。

 

3.具体的な取り組み

①青少年野球協議会の活動を全面的に支援し、高校生以下の若年層(幼・保・小・中・高)の野球の普及・振興を推進する。OB連盟は青少年野球協議会の対象外、特に女性・シニア層や一般を重点に取り組む。

②第100回全国高等学校野球選手権記念大会を機会に出場が決まった、マスターズ甲子園2018を目指す長野大会を開催する。

また、次年度以降の長野大会の充実を図ると共に、組織の活性化に向けて加盟OB会を増やす取り組みを推進する。

③マスターズ甲子園の展開により4つの地区組織を強化し、青少年野球協議会の地区組織との連携を深め、県全体や地区ごとに野球の普及を知恵と工夫により推進する。

④県内出身でない高校野球部OBや、野球部OBの保護者・野球が好きな方々などを中心に「野球を愛する会(仮称)」を組織化し、ボランティア活動含め野球の魅力を広めて行く。

⑤活動資金は、クラウドファンディングや基金を開設し、行政・経済界・野球を愛する会(仮称)などからの支援や、OB連盟での活動で集める。ただし、県内で組織を統一する場合には、野球界や選手・指導者への見返りを前提に、安定財源確保として各団体や選手・指導者からの登録料徴収を検討する。

⑥現役強化を目的に、OB会の活性化や新設・再活動などへの支援を推進する。

⑦SNSを活用し、特に若手・女性・子供たちへ野球の魅力を情報発信する。

⑧できる限り早く専用の事務所を開設し、事務レベルの担当を置く。

 

4.その他検討事項等

①日本野球協議会(オリンピックでのソフトボールとの連携含む)のガバナンスに連動させた取り組み。

②高校野球200年構想(普及・振興、ケガ予防・育成、財政・財源の3本柱で策定予定)の動向を注視し、青少年野球協議会と連携しながら、幼・保・小・中への普及・振興策の充実を図る。

③サッカーを始め他のスポーツと連携し、マイナースポーツになった野球を地域スポーツの1つとして復活させる方法を模索する。

④子ども球場の建設やグランドの芝生化などのインフラ整備を、行政とタイアップして検討する。(青少年野球協議会との連携)

⑤選手の海外派遣など国際交流ができるシステム作り。

⑥ビジネスとしての事業化。(OB連盟のデータベースからシニアの活用も検討)

例1:OB連盟のネットワークを使い、飲料の自動販売機の展開

例2:サッカーやバスケットボールにはない、一人で楽しめ練習ができるバッティ ングセンターの事業化と活性化(野球経験者であれば魅力あるバッティングセンターの工夫は可能)

例3:野球用品専門店の展開(専門店が少ない)

以上